前回に引き続き、痙攣性発声障害(SD)についての記事になります。
今回はどんな経緯で発症し、たまが痙攣性発声障害の治療法のひとつであるボツリヌムトキシン注射(ボトックス注射)を受ける手前までのお話をしてまいります。

目次にゃ
初めて喉に違和感
過去を振り返ってみて一番最初に喉の違和感を覚えたのは今から6、7年前の2012、13年あたりでしょうか。
ある日突然、喉にボールをどーん!と詰め込まれたかのような激しい違和感が大発生。唾をゴクンと飲んでも咳払いをしてみても丸い何かは詰まったままーーー(驚)
タイミング的にも風邪気味で体調もよろしくなかったので風邪のせいかなと思いきやその後もしばらく喉の異物感は続く続くよいつまでもぉ~…。
おかしい!おかしすぎる!&しんどすぎる!
自身の症状を打ち込みネットで色々検索をしてみましところヒステリー球なるものに辿り着きました。
ヒステリー球聞いたことありますか?症状としましてはこんな感じです。
患者によって感じ方が異なるが、以下のような症状を訴える。
喉に何かつまっている感じ
喉に何かがひっかかっている感じ
喉に塊りがある感じ
喉が塞がる感じ
喉の奥がはれている感じ
喉がイガイガする
胸がつかえる感じ
上記の症状をご覧頂いてお分かり頂けますように、痙攣性発声障害の症状と異なるものが混じっています。
ですが当日のたまは概ねこちらのヒステリー球の症状で合致してました。
息苦しく声が詰まって非常に喋りにくかったですが、声がダミ声・しゃがれ声になったり震えたり、声が途切れたりの症状はなし。とにかく喉に巨大な丸い何かが詰まって取れない症状が強かったのでこの時点では「自分はヒステリー球っぽいな」で落ち着きました。
病院?病院にはいきませんでしたね~。
何故??て、だって
ヒステリー球というものは、喉に異物感があってなかなかとれん!!と本人が思い助けを求めて病院を受診しても、診察で異常がない時のことを指す。
と書いてあるんですもの~…。そんな風に説明されていたら行くだけ無駄じゃないですか。
ヒステリー球の主な原因とされている極度のストレスと極度の疲労を自分なりに緩和させるしか対処法がないようだったので、いつか改善するだろと放っておくことにしました。(ほぼほぼ諦め状態ww)
あと、言いたいことを我慢して言わないでいることも原因の一つに挙げられていました。
この極度のストレス+言いたいことを我慢しているの文字を見た時、当時のたまには思い当たる節がドンピシャありましたね。そしてそれが原因でかなり情緒不安定になり…まさに暗黒期って感じでした♪ふははははは。
この点に関しましては多分これから綴っていく痙攣性発声障害記事、あと不登校記事内でも触れる話題になってくるかと思います。
親が子に対する接し方がどんだけ重要でどこまでも影響を与え続けるのかということを我が身を持ってして痛感しています。
話を戻しまして、しばらくしてこのヒステリー球っぽい症状は徐々になくなりました。“喉の違和感”としての第一弾はひとまずこんな感じです。
耳鼻咽喉科でも解らない痙攣性発声障害(SD)
忘れた頃にやって来ました“喉の違和感”第二弾は2017年頃からうっす~ら始まりました。詰まって喋りづらい症状からまたヒステリー球?と思いきや今度は回復する兆しはなく徐々に徐々に症状が悪化していきます。
詰まり感と喋りにくさに耐えられなくなり2018年の2月下旬頃に地元で評判の良い耳鼻咽喉科医院にて症状をお話し内視鏡で声帯を見て頂きました。
が、はい!痙攣性発声障害名物「声帯きれいです、問題ありません」診断。
今となっては名物とか言えちゃいますが、実際症状があるのに問題なしと言われておしまいにされ何も解決せずに病院を後にするあの空しさ(悲)
ちなみに処方された薬は、逆流性食道炎の気があるから炎症を抑える薬と、痰切りの薬と、鼻炎を和らげる薬と、青いトローチでした~。
今のたまからすると
そんでもって診察室で先生から手渡された1枚のチラシの内容は
“診察で異常なしと診断されたけど症状が改善されないという方は安心を得るためにも喉頭がんの診察を受けてみるのもいいでしょう”
的なものでした。
要するに“あんたが感じているその症状は気のせいだ”ということです。(私はそう感じました)
今のたまからするとまたしても
当時のたまはなんもか分かっとらんかったですから処方された薬を素直に飲みましたさ。当~~然なにも改善されません。そりゃそ~だ。何も改善されないけど声帯に問題なしと診断されたのですからその認識で生活を続ける訳です。
進行する痙攣性発声障害症状
かくして症状は時間の経過と共に刻々と悪化するのです、こんな風に…、一歩一歩、確実にたまを痙攣性発声障害への道へと…。いーひっひっひぃぃ。
どうしても詰まって思うように声が出ない、発したいタイミングで言葉が出ない
↓
頑張って声を出す
↓
次第に声が枯れてくる
↓
のど飴多用しつつ「普通の声」を出そうと頑張る
↓
声量もなくなり力まないと声が出せなくなる
↓
母音が言いにくくなる
↓
とにかく工夫して声を出して喋る
↓
頑張る
↓
そして頑張る
↓
とにかく頑張る
※過程の途中で連日眠れないほどの激しい咳・体調不良に見舞われる。この咳で声帯にかなりのダメージを与えたと思う。
その結果
すっかり喉は常に締め付け状態、地声ではもう喋れず言葉も続かず途中で途切れ、声は震えダミ声に。あの手この手で無理やり声を出しながらお仕事してましたがこの状態での接客業務は地獄も地獄♪
てのをどんだけ繰り返したことか。はははははは。
そんな状況で年末年始6連勤の7時間or8時間労働をこなしたたまを褒めてやりたい!!よくやったぜたまっっ(泣)!!
そんな無理を重ねに重ねとうとう限界に達した1月下旬、音声外来のある都内の病院へ行くことにしました。
ネットで検索しまくりまさに症状が合致する“痙攣性発声障害”じゃないかという思いを抱きながら。
初の音声外来病院へ
結果から申します。
結節ができてましたーーー。
原因は、はい、明らかですね。何とか駆使して無理やり声を出し続けていたからです。本来の発声法ではなかったからです。本来の発声ができなかったのだから仕方ないじゃないよぉぉぉぉぉぉ~~(涙)
診察中たまは先生に
「症状からして痙攣性発声障害ではないかなぁと思うのですが」
と言いたくて言いたくてそれもう言いたくて仕方なく、今か今かとタイミングを見計らっておったのですが…、
ソレよりも先に結節が見つかったため結節を治す方向で話は進み、薬を処方するので2週間後にまた来て下さいとなりました。
結局たまが伝えたかったことを先生に伝えることは出来なかったのですが、ひとつずつ順番に要素を潰していけば良いかぁと考え直し先ずは結節を治すことに努めました。
もし結節が原因なら喉と声の状態も改善するはず!だし。えへへ。(←自分の中では結節が原因だとは思えなかったので、改善することはほぼほぼ無いだろうと踏んでましたw)
そして、翌日に再診を控えた晩。
たまは自分の声を録音しました。何故ならば声の状態は全く回復しなかったからです。内心
の気持ちを込めて録音しました。実際病院に行って意外に!思いのほか!!喋れてしまっては信じてもらえないので念の為にね(笑)
ま、見事にちゃんと声は不調だったので無事音声はお蔵入りとなりました(笑) 再診の結果ですが結節はキレイになくなっていました!けどけど声がね回復しなかったので先生から
との説明を受けましたのでたまは「お願いしますっ」と即答!
痙攣性発声障害について色々調べていたので当然、注射のことも知っておりました。注射はどぉわい嫌いですがとにかく一刻も早く症状から解放されたい一心だったので書いて頂いた紹介状を握り締め…たらクシャクシャになってしまうので、気持ちで握り締め新宿ボイスクリニックの門を叩きました!
声(ボイス)専門の病院、新宿ボイスクリニックへ
受付で紹介状をお渡しし経緯もお話した後、待合ルームで問診表を記入していると受付の女性がたまのもとへとやって来て
とおっしゃいました。
当時の時間は11時45分頃。
一瞬色々考えましたが、どうしてもその日の内に注射したかったので「大丈夫です、お願いします!」と元気にお返事しました。もちろん現実の声は消え入りそうな小声の震えた声です(笑)
こうしてめでたくたまは2019年2月8日、急遽ボトックス注射を打つ運びとなりました。
えぇぇぇぇぇ~~こほん。
この続きは次回の痙攣性発声障害(SD)記事にてお話をさせて頂きます。疲れちったw
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